桜ほど日本人に愛されている花はありませんね。
人々は開花を待ち望み、咲き誇り散ってゆくその姿に思いを馳せます。
そしてその「思いの馳せ方」も、それぞれのオーラによってとても個性的です。
今年は開花が早かったということで、もうすでにお花見を済ませた方も多いでしょうが、
あなたのお花見、そして一緒に桜を見上げたあの人のお花見を、思い出してお読みください。
■赤オーラさん
すっごい気合いで行くか、まったく行かないかのどちらかなのが、赤オーラさん。
行くならもう、とびきりこだわりのお料理を持って出かけますし、場所取りもとにかく早くいきます。
「行くなら徹底的に」です。行かないなら行かないなりに、赤オーラさん独自の見解があります。
「花を見るなら見る!食べるなら食べる!
どっちかじゃないと花にも食べ物にも失礼だろう!」みたいなことを言ったりします。
それが赤オーラさんの正義なのです。
■オレンジオーラさん
どこの花を見るかにこだわるオレンジさん。名もなく人気もない公園の花には興味はありません。
できれば「知る人ぞ知る」的なステータスを持っている場所がいいと思っています。
食べ物にはあまりこだわりませんが、中にひとつだけ人気の物を持っていくでしょう。
「◯◯亭のコロッケ」みたいな。他は白飯のおにぎりでもいい人です。
■黄色オーラさん
楽しいこと大好きな黄色オーラさんは、誰といくかにこだわります。楽しくない人とは行きたくないのです。
直感の冴えている人なので、その人と行きたいかどうかを瞬時に決めます。
場所や食べ物にはこだわりません。もしかしたら無くてもいいかもしれません。
お酒を飲まなくても、食べるものがなくても、桜が咲いていなくても、ニコニコと楽しむでしょう。
■緑オーラさん
街中の公園などよりも、自然に恵まれた場所に行きたいと思うでしょう。
桜だけではなくて、川や山や湖などで、
トレッキングをするなどして自然と触れ合えたら、最高に幸せを感じます。
景色の美しい場所に桜の木を見つけたら、その木の下でおにぎりとお茶で一息つくような、
そんな自然派なお花見を最高に幸せと思うでしょう。
■水色オーラさん
せっせとお料理を詰めて、頼まれていないものも、みんなの喜ぶ顔が見たいからと持っていき、
会場に着いたらシートを敷き、料理を並べ、お箸を配り、紙皿に取り分け、
お酒を配り、みんなが乾杯をして盛り上がっている様子を見ながら、
ホッと温かいお茶をポットからついで桜を見上げる水色オーラさん。
とても幸せそうな微笑みです。
■青オーラさん
桜の開花を調べ、天気予報を調べ、あらゆる角度から、ベストのお花見日和を選びます。
そのまま晴天ならいいですが、曇り空だったり小雨なんかが降ってしまうと、
お花見の間中、なぜ予想が外れたかの分析を、誰が聞いていてもいなくても、ブツブツ話していたりします。
晴れているなら上機嫌で、桜の種類とそのエピソードを意気揚々と話してくれる青オーラさんです。
■紫オーラさん
おそらくお花見というものに意味を見出さないであろう紫さんです。
散歩などをして、通りすがりに舞い散る桜の花びらを見て、その幻想的な風景に、心を躍らせることでしょう。
写真に撮ったり、絵を描いたりして、そのイメージを心に残しておこうとするはずです。
紫オーラさんにとっての桜は、自然が作り出す美しい芸術であり、お祭り騒ぎの対象ではないのです。
■白オーラさん
誰とでも何処へでも、そこに人が集まり、おいでと言ってくれるなら、喜んで出かけていきます。
すべてお任せで、自分から率先して動くことはありませんが、なにがあっても不満を言うこともありません。
その平和な様子を見て、心から喜びを感じ安心するだけで、充分なのです。
お酒を飲んで騒ぐこともほとんどありませんが、楽しそうに隅っこに座っていることでしょう。
たまに手を合わせて、神様に感謝を伝えているかもしれません。
■ピンクオーラさん
そこにわたしを好きと言ってくれる人がいるなら、ウキウキと出かけていきます。
自分で準備はほとんどしませんが、準備が行き届いていないとちょっと御機嫌斜めになります。
お酒は注いでくれたら飲みます。お料理も取り分けてくれたら食べます。
誰かが楽しいことを言ってくれたら笑います。楽しいーって何度か言うと思います。
桜の花びらが頭にふわりと乗ったりすると、このロマンティックな決定的瞬間を、
誰かちゃんと見ててくれたかしらと、キョロキョロしたりしています。
いかがでしたでしょうか?
咲き誇り散り急ぐ桜を、様々な人が様々な思いで見ているのですね。
あの人◯◯オーラかも、というのが思い当たった人もいるのではないかしら。
人はそれぞれ、個性もそれぞれですね。
みんなそれぞれで、みんないい。
皆様が、美しい桜と青空と楽しい笑顔に恵まれて、幸せを感じられますように。
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